電話占いの依存性について~依存症からの脱却~

電話占い 依存性
電話占いは、24時間いつでもどこでも、電話さえあれば自分が占って欲しいと思った時に受けられる占いです。場所と時間を選ばずに気軽に受けられますが、その気軽さゆえに電話占いに依存してしまう人は少なくありません。ここでは、電話占いに依存してしまう原因と、脱却方法について説明します。

電話占いとは?いつでもどこでも受けられる占い

電話占いとは、電話で占い師と話すことで鑑定が受けられる占いです。対面式の占いの場合は鑑定場所までわざわざ出向く必要があります。また、テレビや雑誌などに掲載されている占いは、相談者が抱える問題に個別に答えてくれるものではありません。

その一方で、電話占いの場合は、わざわざ鑑定場所まで出向く必要がなく、24時間いつでもどこでも電話がかけられる状況であれば鑑定が受けられます。さらに占い師と1対1で話せるため、相談者が抱える問題に直接かつ具体的な回答が得られるというメリットがあります。

電話占い依存症とは?陥ると深刻な事態に

いつでもどこでも自分が占って欲しいと思った時に受けられる電話占いですが、その手軽さから何か気になることがあったらすぐに電話してしまうようになり、電話占いがないと生きていけない状態に陥って、日常生活や生計に支障が出てきてしまうことがあります。

その状態が、電話占い依存症です。仕事中に気になることがあったら仕事を中断してまで電話してしまったり、自分の支払い能力を超える回数の電話をしてしまい、借金するようになってしまったりして、電話占いをやめたいと思ってもやめられなくなっている人は、完全に電話占い依存症になっています。

どうして電話占いに依存してしまうのか?

正しく利用すれば気軽に楽しめ、人生での様々な決断の場面などで役立つ電話占いですが、なぜ依存性になるのでしょうか?

ここから、電話占いに依存してしまう人の特徴について解説していきます。

話し相手がいなくて寂しい人

自分の将来などを占ってもらうことが電話占いの目的ですが、家族との繋がりが薄かったり、友人が少なかったりする人は、占い目的ではなく話を聞いてもらうのが目的で電話してしまいます。

落ち込むような出来事があった時に、家族や友人に話を聞いてもらうとスッキリするという経験をした人が多いと思います。しかし、身近に悩みを相談できる人がいない場合は、占って欲しいという理由ではなく、話を聞いて欲しいという理由で電話占いを利用してしまい、その回数がどんどん増えていき依存症へと陥っていってしまいます。

占い師のアドバイスを実行したら成功した経験のある人

自分自身で何か決断をして実行しても上手くいかないという体験は、多くの人がしています。そのような人が電話占いを利用し、占い師のアドバイス通りに実行したら上手くいった。そんな経験があると、占い師に決断してもらえば必ず成功すると思い込んでしまうようになります。

そのため、何か決めなければならないことがあった場合、それが些細なことであっても、事あるごとに電話するようになってしまい、いつのまにか依存状態になってしまっています。

答えがすでに自分の中で決まっていることに気づいていない人

電話占いは、自分で占い師を選べます。ずっと同じ占い師に占ってもらうこともできますし、その都度占い師を変えることもできます。そのため、一人の占い師に占ってもらった結果に納得がいかない場合には、何人もの占い師に相談するという人がいます。

その場合には、必然的に電話占いを利用する回数が増えていき、依存症になってしまいます。占いの結果に納得がいかないということは、答えはすでに自分の中で決まっているということです。しかし、そのことに自分で気づいていないため、自分の考えている答えが占い師の口から出るまで、同じ内容の相談を違う占い師にし続けてしまうのです。

占い依存症から脱却する方法

電話というツールは、いつでもどこでも手軽に使え、電話をかける都度、料金を支払う必要がないため、対面式の占いより電話占いは依存性が高くなります。やめたいと思っても、電話が手元にある限り、つい電話していまってなかなか依存症から脱却できない人は少なくないでしょう。

そこで、ここからは、電話占い依存症から脱却する方法を説明します。

家族や友人と話ができる環境をつくる

悩みごとを相談できる相手がいないために電話占いを利用している人は、家族や友人と話をする機会を増やすだけで、依存症から脱却することができます。しかし、家族と一緒に暮らしていても、会話があまりない、あるいは話をしても聞いてもらえない、ということもあるかもしれません。また、悩みを相談できるほどの深い関係の友人がいないということもあるかもしれません。

誰でも、一方的に話を聞かされるのは嫌なものです。家族が話を聞いてくれない原因は、もしかしたら、自分が話すことに夢中で、相手の話を聞く姿勢がなかったのかもしれません。そこで、まずは自分が相手の話を聞いてあげることから始めましょう。きちんと相手の話を聞く態度をとれば、自然と自分の話も聞いてもらえるようになります。

話ができる友人がいないという場合には、積極的に仕事以外の趣味などの活動をして、友人を増やしていきましょう。仮にその友人と悩みを相談し合う程の関係になれなくても、趣味の話をすることができれば気が紛れるため、悩みごとがあってもそれ程気にならなくなります。

自分自身に自信を持つこと

占い師のアドバイス通りに行動したい人、納得のいく答えをもらえるまで複数の占い師に同じ相談をする人は、自分に自信がなく、人への依存傾向が強い人だといえます。何をするのにも自分の決断に自信を持てなかったり、自分の考えを信用できなかったりします。

しかし、占い師のアドバイス通りに行動したら全て上手くいっているのでしょうか?そうではないことを電話占いに依存している人は、経験上知っています。冷静になって考えてみると分かりますが、最終的に決断をしているのは、実は自分自身なのです。もちろん、鑑定結果を参考にして、自分が決断をするための後押しとして利用するのは良いことです。

自分に自信が持てない人が電話占いへの依存から脱却するためには、自分の決断を信頼して行動するということを意識的に行うことが必要になってきます。今まで占い師のアドバイスを一番信頼して行動していた人にとっては、自分の決断を信頼することはすぐにはできないかもしれません。しかし、自分のことを一番知っているのは、占い師ではなく自分自身です。その自分自身を信頼して、自信を持って決断・行動していくようにしましょう。

占い以外に興味のあることを見つける

占い以外に気分転換になることをしていない人は、他に興味が持てることが見つければ、電話占いに意識が向く回数を減らすことができます。例えば、趣味の習い事に通ってみたり、スポーツを始めてみたり、占い以外のセラピーを受けてみたりすると良いでしょう。

習い事やスポーツを通してできた友人に悩みごとの相談ができるようになるかもしれませんし、占い以外のセラピーで電話占いに依存してしまっていることを相談すれば、依存症から脱却するためのきっかけになるかもしれません。

適切な電話占いの利用は人生に役立つ

ここまで、電話占いの依存性について説明してきました。しかし、電話占いそのものは悪いものではありません。むしろ、人生の節目で判断を迫られた時の決断のきっかけにしたり、少し気分転換したい時に利用したりすることは、人生を歩んでいく上で多いに役立ちます。あくまでも最終的な決断は自分がするという前提で、適切に電話占いを利用していきましょう。